top of page
01_BIOGRAPHY_P.jpg
index01.png

BIOGRAPHY

TAKAO SAITO

今ここ、この瞬間——

それが音楽、そして祈りなのです。

失った夢を求め、
ニューヨークでベースを弾く——
今ここ、この瞬間を音に。
言葉では言い表せなかったことが音になり、
言葉にならなかった心が滲み出てくる。
それは祈りのように。

中高生の頃の夢は「いつかベーシストになりたい」。バンド活動に夢中の少年でした。しかし大学に入ると周囲の雰囲気に馴染めず、ベースから遠ざかりました。音楽がなければ自分は何ができるのだろう。春の日の憂うつが頭に靄をかけていました。

卒業後に仕事でニューヨークに駐在した際、ベーシストになる夢を再び思い出したのです。音楽の聖地でベースを学びたいと考えました。かつて留学したスウェーデンで、シャディアという友人がかけてくれた言葉が私の背中を押しました。

 “You can do whatever you want.” 

—— 信じて望むならば恐れないで、きっと導かれる。

その言葉を信じて、私は初歩から

ベースを学び直すことを決意しました。

ジャズ発祥の地・ニューオリンズでライブを堪能し、感動のままにコントラバスを購入。そしてニューヨークのブロードウェイで演奏していた先生に師事しました。クラシックの基礎から学び直しです。先生はサウス・ブロンクスの廃墟ビルで彫刻家やダンサーと共同生活を送るユニークな人物で、彼らの自由な生き方も私の感性を刺激しました。

帰国後はプロのベーシストとして京都や大阪を中心に活動し、近年はバークリー音楽大学のオンラインコースでさらに学びを深めています。いくつになっても、どこにいても可能性は広がると実感する日々です。

ジャズの即興演奏は、演奏者同士の会話です。その瞬間にしか出会えない一期一会の音楽を紡いでいきます。そこには美と感情があります。そしてジャンルを問わず、音楽を奏でるのに必要なのは、強く強くその音のことを想うこと。本当に深いところから鳴る音を求めること。技術を伸ばしていけば、観客に「ああ上手いな」と思ってもらえます。


でも観客の心に共鳴するのは、深い呼吸から出る深い音なのです。人生において言葉では言い表せなかったことが音になり、言葉にならなかった心が滲み出てくる。それこそ私の求める音楽です。

ニューヨークでは音楽が日常に溶け込んでいます。日本でも、生演奏が日常体験になってほしいと願います。
グルーヴ感のある音楽で自然と体が動く心地よさ。音楽は瞑想と祈りに結びついています。

今ここ、この瞬間——

それが音楽、そして祈りなのです。

2025_brown02.png
R_sign.png
bottom of page